サステナビリティ/CSRエピソード

サステナビリティやESGを推進する組織ユニットをどう作るか

サステナビリティマネジメント

サステナビリティやCSR、あるいはCSV、ESG、さらにはSDGsと、
呼び方はいろいろあれども、
会社の中でそういった概念に基づく推進を担う組織ユニット、
必要だと思います。

では、そういった組織ユニットをどう作るべきか?
が論点としてあがってくると思うのですが、
二つほど、気にしておいた方が良い視点があると思っています。

ひとつめは、どの部門の下に創設するか、です。
経営企画の下につくのか、総務部の下につくのか、法務部の下につくのか、あるいは人事部の下につくのか、生産部の下につくのか、、。
私のお勧めは、
ぜひ、社長直下がいいと思っています。
どこの部門についても、それらは今までのミッションのもとで動いていますから、
かなり新しい、長期的視座に基づいて動こうとする組織ユニットの創設ゆえ、
全く色のついていない、まっさらな、
社長直下で新規創設するのがいいと思っています。

次にどれだけの機能を巻き込み、包含した組織ユニットをこさえるか、
についてですが、
私は極力、各機能は巻き込まないで、事務局機能だけで小規模に設定するほうがいい、
と思っています。
つまり、各部門に、サステナビリティマネジメントを推進する各機能は残した方がいいです。
それだと、結局各部門への調整が面倒であることに変わりがない、
いろいろ動かしにくいままではないか、
と反論を受けそうですね。

この主張の論拠は単純です。
一社単独で推進するのであればそういった主張を私もしたいと思いませんが、
多くの会社は、グループ経営をしています。
傘下のグループ企業にまで視野を広げ、大きなバウンダリーで推進するっていうのが、
いまやサステナビリティマネジメントの必須条件です。

そして、グループ推進していくには、
部門ごとの縦ラインでの統制力が必要となります。
ゆえに、多くの機能をすべてどこかの部門傘下に集めて、
新ユニットを構成した方がいいと思われがちかもしれないけれど、
そうではなく、
各部門の中にそれぞれの機能は残したほうがいいと思っています。