日本的統合報告の、よいイメージの持ち方
日本の統合報告は、アニュアルレポートとCSRレポートの合冊なのが実態である、
と何度もお伝えしています。
それってなんだかネガティブイメージでお伝えしているようにお感じになると思いますし、発信している私もそのニュアンスを少なからず持っているのは確かですが、
でも、次のように、よりポジティブに考えることだってできます。
企業としての年次活動報告をあますところなく開示するんだ、と思ってしまうこと。
財務・非財務など区別なしに。
単純なことですね。
事業活動そのものが社会貢献に直結すると見なされているような業種では、
それでも充分、見栄えのするレポートとなる可能性が高まります。
例えば、製薬業とかですね。
私、海外メガファーマのレポートを今から約10年前ぐらいに初めて見たとき、
びっくりしたことを覚えています。
まるで、、立派な写真集。
なんじゃこりゃ。
いったいいくら制作に年間でお金かけてるんだろう、と、
唖然としました。
年間を通じてプロカメラマンが撮りためたのでしょう、
患者の写真とかが、タブーなどないかのようにガンガン載ってて、
それら写真が効果的に報告書に配置されてて、
財務報告に同居した形で、
不思議ときれいに一冊にまとまっていました。
財務・非財務を戦略的に練り上げたストーリー、
なんて求められたってなかなか開示できるほどの持ち合わせはないし、
グループ全体での定量データ収集なども難しい、
いっそ開き直って、
私たち企業の年間活動報告を見栄えよく伝えるのだ、と割り切るのも、
ありなのかな・・・、と思いつつ。
いやいやそれだと、
やはり自慢話レポート性質が、
さらに加速するのみとなってしまいますかねえ。。
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