福島隆史のCSRエピソード | 株式会社サステナビリティ会計事務所(SusA)

CSRコンサルタント福島隆史が、CSR報告書の読み方や考え方、 重要な用語の説明やエピソードを毎日更新します。 企業のCSRご担当者の方や、ステークホルダーの皆さまがCSR報告書について知見を深めていただければ幸いです。

*

マネジメントシステムって何?

   

マネジメントシステムって言葉、
私の生きてる世界ではよく出てきます。

皆さまはどうでしょうか?
そして、そういや最近よく聞くなぁ、とおっしゃる方に、
次なる質問を投げかけてみます。
そのマネジメントシステムの意味、
どう受け止めていらっしゃいますか?

少し前からずっと流行っている、
もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら、
を読んだらわかりやすく書いてあるのかも。
・・私、残念ながらまだ読めていません。
ミーハーなので、
いつか読みたいとは思っているのですが。
前田のあっちゃんで映画化されたと聞いていますから、
そのDVD見ることで済ませちゃおかな、、なんて考えてたりして。

そもそもそのおおもとのドラッカーのマネジメントを読めばいいのかも。
でもそれだと、ちょっと難しそうな感じがします。

マネジメントシステムコンサルタントの端くれとして、失格発言ですね。

そんな不勉強な私ですが、
経験上、実務として意味のありそな定義を我流で持ち歩いてるつもりなので、
ご紹介しちゃいます。

「主担当が変わっても、ずっと同じように機能し続けるしくみ」のこと、です。

CSRや環境マネジメントの世界においては特に、
この定義を常に認識しておくことが重要だと思います。

この世界、ミスターCSRみたく呼称されるような、
すごく熱い思いを持っておられ、
実行力と社内調整力のある、
一言でいうならば「すごい方」の存在が必要で、
実際のところ、その属人的能力の「すごさ」に、
かなり依存してしまうような世界です。

一時はすばらしいCSR上の評価を得ていたのに、
とんと最近は噂を聞かなくなった会社があったとすれば、
それはまず第一に、
担当者が変わったんだな、と思ってほぼ間違いないと思います。
裏を返せばCSRの評価なんて、
会社についているのではなくて、
どれだけ大きな企業グループ組織であったとしても、
その会社の担当者さま一個人の力量についてしまっているような状況です。
あっ、言い過ぎたかも。
でも消さないでおきます。
半分以上、間違いなく当たってることですから。

それぐらい、ご担当者に依存しちゃってることがCSRでは普通です。
でももちろんそんなことでは会社として長続きする取り組みになんか、
なってはいません。

そのミスターCSRさんが異動やご退職でいなくなっても、
ミスターCSRさんがいた時と同じぐらいのCSR実践が会社としてある、
そうなるように自律的に動くしくみを構築しておく、
そういったしくみの構築運用能力さえもが、
ミスターCSRさんに要求されていること、なのだろうと思います。

ここでミスターCSRさんを、社長さんと呼びかえれば、
会社の社長さんが行うべきマネジメントシステムへの取り組み全般に、
上述の内容をあてはめることができます。

人の会社のことを偉そうにいう前に、
自分の会社のことについて考えてみます。

私がなにかの拍子でいなくなった場合、
私の運営している会社は、
様々な企業の皆さまのCSRサポーターユニットであり続けられるか。
・・・きっと、、正直、難しいことがたくさん出てくると思います。

それは構成メンバーのせいでは毛頭なく、
マネジメントシステム構築運用能力が私に欠落しているから。

これについては開き直るわけにもいかないので、、
マネジメントシステムの構築運用、
私もこれから頑張って注力していきますー!

マネジメントシステムへの取り組みって、
一人で生きていくのでさえなければ、
誰しも避けて通ることのできない道だと思っていますから。

 - CSRとは何か?

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